NPO法人ピアネット北は、障害の有無や種別、所属組織や社会的立場など、さまざまな違いをもったメンバーが集まった「集合体」です。誰かが「集合!」と号令をかけても、きれいに整列することはありません。なんとなく集まり、丸くなります。メンバーは近づきすぎず、離れすぎず。お互いのこうした適度な距離感が自由度の高い活動を生み出しています。ロゴマークの、さまざまな緑、大きさ、素材感の丸の集まりは、メンバー一人ひとりが違いを認め合いながら、同じ価値観をもって活動をしているピアネット北を表しています。
私たちのミッション「ないものは自分達の手で!」
本来、人が持つニーズは、年齢や障害種別などによってそれぞれ異なります。これまでニーズに対しては、行政による福祉サービスが応えてきました。しかし昨今、ニーズの多様化、複雑化により、行政のみによるサービスでは対応が難しくなっています。最近「自助・共助・公助」という言葉をよく耳にします。自助とは自分のことを自分で行うこと、共助とは家族や企業、地域が共に助けあうこと、公助とは行政が支援すること、という意味です。NPOには、公助では対応が困難であり、自助ではニーズが満たされない課題への支援、共助が期待されています。ピアネット北を船にたとえるならば、障害当事者と福祉の専門家を乗せたモーターボートだと思います。私たちの小さなボートは、大きな波のうねりに呑まれ、いつ転覆するかわかりません。しかし、舵を切るのに時間を要する大型船よりも、敏速に現場へと駆け付けることができます。「ないものは自分達の手で!」というミッション、この言葉には、大きな組織や団体では対応が難しいニーズに対して、私たちが貢献していきたいという強い思いが込められています。